天地わたるブログ

1951年2月長野県伊那市生れ。上智大卒。鷹同人(星辰賞・新葉賞受賞)「流星道場」など三つの句会の座長。 野山に食べ物を探す野生果実ハンター。

金があれば西之島上陸を目指す



2013年の噴火で注目された西之島が今年4月にまた噴火活動が活発になっているそうだ。
これを上空から飛行機で撮った写真がネットなどで発表されているが、この島へ上陸したいと思っている人がそうとういそうである。
ぼくも上陸したい。

世の中に目新しいことはほとんどない。
ブログを書くににしろ俳句を書くにしろ、その素材はだいたい新しくない。世の中に繰り返し起こることを取り上げて、新しく見えるように工夫していることがほとんどであろう。小説みたいなもっとスケールの大きいものでも似たようなテーマが繰り返される。
芸能ニュースなどで男と女が寝ただ、別れただというようなことは、繰り返される通俗のきわみといっていい。

ところが西之島は新しい。
だって海の中からマグマが噴出して陸となっているのだから……すばらしい。
むかし婦人向け月刊誌の編集者をしていた。そのころよその『山と渓谷』という雑誌に興味があった。自分自身、山歩きが趣味だったせいもある。
このとき自分が『山と渓谷』の編集者であったらつらいだろうなと思っていた。だって、山をひととおり紹介してしまったら新しい山はない。企画に窮しそう。
「手を変え品を変え」新しさを演出するのが編集者の仕事であるが、実際は「手を変え」だけであり「品を変え」はほぼ無理なのだ。『山と渓谷』の編集者でなくても、新しい物になんて遭遇できるものではない。

『山と渓谷』の編集者は、西之島が固まるのを心待ちにしているのではなかろうか。
老婆心ながらかれらの心中を最近慮る。そしてぼくも上陸してみたい。東京オリンピックを観戦するよりこの島を歩きまわりたいと思う。

実は誰かが上陸して話題になることを望んでいる。
ぼくに資金があったら上陸を試みているだろう。資金と気力があればできることである。誰か上陸してレポートを出して欲しい。
それを規制する力を国が持つのであろうか。
どんな規制も振り切って上陸する人はヒーローだ。
「西之島上陸の人逮捕される」というニュースは、女児にわいせつ行為をしたというようなニュースよりはるかに希望と勇気を万人に与える。
ほんとうに逮捕されるのだろうか。誰かやってみて欲しい。