天地わたるブログ

1951年2月長野県伊那市生れ。上智大卒。鷹同人(星辰賞・新葉賞受賞)「流星道場」など三つの句会の座長。 野山に食べ物を探す野生果実ハンター。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

プレバト「炎帝戦」雑感

昨夜7時からTBSテレビのプレバト、俳句の部を見た。題して「炎帝戦」。 順位上位から特に夏井いつき先生の添削に注目した。 ①セイウチの麻酔の効き目夏の空 藤本敏史(FUJIWARA) ユニークな句。「セイウチの麻酔」を考えた藤本さんに脱帽した。 ②喧噪の…

男には胸板ありぬ青葉潮

6月は俳句甲子園の審査員をはじめ田無の定例句会指導など活動が多かった。いつき組と知り合い俳句関連の記事をブログに多々掲載するなど句作より評論的な活動に没頭していた気がする。 忙しかった6月の最後を泳いで締めようとと志賀島へやって来た。 男に…

型の恩恵を受ける鷹俳句会

大國魂神社の茅の輪 霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷 水原秋桜子の弟子で、藤田湘子が兄事した石田波郷のこの句は俳句の韻律性を俳句に詠んだことで特異な作品である。 この韻律を重んじる精神が秋桜子の「馬酔木」を辞して「鷹」を興した藤田湘子に引き継…

いつき組に構造を与える

いつき組の方々と俳句を二日行い膨大なエネルギーに圧倒されました。ぼくは「それ行けミーハー吟行隊関東支部」をあふれ出るマグマと見ています。 鷹にも30代40代の若い人はいるのですがうちの連中は落ち着きがある。いつき組の方々はそんなものを放擲し…

鷹7月号小川軽舟を読む

国分寺市立第七小学校の坂から見上げる みづうみの波一重なり松の花 主宰は鷹7月号の「秀句の風景」で、<樺発ちし真鶸の群や雪解川 大滝温子>を取り上げ、「よくできた自然詠は読んで気持がよい」と称えている。 同じことがこの句にもいえる。 「波一重な…

小学生と馬鹿騒ぎ

きのう国分寺市立第七小学校を訪れた。 長男の長女が通う小学校で「学校公開」、昔ふうにいうと「授業参観」が開催されていた。それを見に行った。 昔は1日に限られたが今はあるていどの日にちを行なう。児童の父母、祖父母は都合のよい日時に自由に行くこ…

桐野夏生『デンジャラス』

本

久しぶりに新刊書を買って読んだ。桐野夏生『デンジャラス』(中央公論新社/本体価格1600円)、6月10日初版発行。 本書の帯文は次のように謳う。 君臨する男。寵愛される女たち。文豪・谷崎潤一郎が築き上げた理想の〈家族帝国〉と、そこで繰り広げ…

歳時記を批判的に読む

先日、いつき組関東支部の方々と吟行句会をした。 そのとき採らなかった句の意見を問われてさっと上る手は皆無であった。いつき組の方々は来年1月松山で開催される成人の「まる裏俳句甲子園」出場を目指している。 彼らがぼくの参加を歓迎したのは高校生の…

栗毛は何をしに町へ出たのか

誤嚥性肺炎予防の喉筋トレーニング、その一つは歌をうたうことだという。 それも高音を出す楽曲がいいとテレビがいっていた。 三橋美智也が浮んだ。 ぼくが5歳のころ「リンゴ村から」をラジオで聴いた。はじめて聴いたプロ歌手が三橋美智也であり民謡で鍛え…

ひこばえ句会は6月24日です

ひこばえ句会を開催します。 日時:6月24日(土)13:00~16:30 場所:田無公民館 西武新宿線・田無駅南口から約250m 出句数:8句(夏の句) あらかじめめいめいが短冊に書いてきてください。 指導:天地わたる 全句講評いたします。参加者…

いつき組の元気な方々と吟行

当ブログの記事「俳句甲子園へ出場する選手諸君へ」(5月15日)を流用させてほしいというていねいな依頼が来た。その方は「俳句ポスト365」の掲示板の管理人、比々きであると名乗った。ぼくは進取の気性を持つ彼女に好感を持った。 「俳句ポスト365」…

俳句は一人の味方がいればいい

大國玉神社入口 きのうの鷹中央例会、小生の 宵宮や星霜を立つ大欅 が主宰選に入った。 今年、府中市の大國玉神社のくらやみ祭を見て書いたものである。 鷹同人13人とやっているネット句会でこの句は1点句。なぜ1点しか入らないのか、鷹同人といってもお…

白石一文『一瞬の光』

本

白石一文のデビュー作『一瞬の光』(平成12/角川書店)。 東大出の容貌に優れた橋田浩介38才は官界からの誘いを蹴って大手企業就職する。そこで社長の側近としてどんどん出世する。社長の筋から才色兼備の瑠衣といずれ結婚すると思われる関係にもなる。…

椀の中で味噌を溶かす

多磨霊園にて 朝の卓上、妻がぼくの前に置いた椀の中がなにか変だと思った。味噌汁にしては透明。 「澄し汁かな」と問うと「味噌汁よ」という。 「味噌汁にしてはえらく透明だよ」というと妻はやっと味噌を入れてないことに気づいて冷蔵庫から味噌を出してき…

健康な長野県に拍手

撮影:平岩高嶺 長野県伊那市富県の実家付近から見る中央アルプス 厚生労働省は14日、都道府県別の人口10万人当たりの年間死亡者数を示す2015年の「年齢調整死亡率」を発表した。 この死亡率は高齢化などで年齢構成の異なる地域を比較するため、統計…

誤嚥性肺炎で死ぬだろう

朝食時に炒りゴマをスプーン3杯噛んで食べることを何十年もしてきた。この習慣を止めたのが去年の8月であった。 噛み砕いたこまかいものが気管に入り噎せたり咳込んだりした。続けると肺炎になる予感がしてきっぱりやめた。年を取ったなあと思った。 市が…

添削という名の改作

俳句甲子園横浜大会を審査したあと講評で特に津久井高校に言及した。 津久井高校の句は素材が高校生の日常から採ったものが多くて好感を持ったが、残念ながら表現精度を欠いて点数が伸びなかったことを残念に思った。 いま俳句甲子園に出場する学校は国語教…

俳人は中空のベンチに座る

俳句ができた。 さて、うまくいっているのか。 第三者がわかってくれるのか、どう伝わるのか……。 あれこれ考えて言葉をいじる。 この作業を自分はもう一人の自分と問答しながらやっている、頭の中で。 俳句をやる人はこういう訓練をしている。 この図式を広…

俳句甲子園横浜大会を審査して

対面して握手して対戦が始まる 第20回俳句甲子園横浜大会はきのう神奈川大学横浜キャンパス(1号館308会議室)で行われ、その審査員をつとめた。 出場チームは、 横浜市立横浜サイエンスフロンティア(フロンティアと略称) 神奈川県立横浜翠嵐高等学…

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け

本

挿画:西村裕之 白石一文『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』(2009/講談社)。 長いタイトルに興味を持って読んだ。銀文字で強調された「矢」で作者ななにをいいたいのか。 主人公カワバタは大手週刊誌の辣腕編集者で、胃ガンの第2ステージで闘病中…

桑の実採取終了

5月23日に始めた桑の実採取をきのうで終えた。 5月23日(多摩川) 5月26日(多摩川) 5月28日(新河岸川) 6月3日(多摩川) 6月7日(多摩川)毎回1時間30分の実働でおよそ3リットルを摘んだ。累計15リットル(推計)。 毎日ナマで3…

やった巨人11連敗

きのう夕飯のあとテレビをつけたら巨人が西武に2-0で勝っていた。もしかしたら勝てるかもしれない、投手は菅野だし、と思った。 ところが菅野が点を献上する。味方が点を取っても点を献上して追いつかれる。 6回投げて5-5となって菅野が降板したとき…

『俳句』6月号を読む(続き)

おとといに続き『俳句』6月号を楽しもうと思う。 わが白髪映る水面やかきつばた 栗田やすし 年を取ってここが痛いあそこが動かないということを言わないだけでも俳句をやっている意味があるだろう。栗田さんも白髪を情けないと思っているのかもしれないが、…

巨人連敗を伝える讀賣新聞

きのう巨人はオリックスに負けてとうとう10連敗した。 この不名誉を讀賣新聞はどう伝えるか興味深く朝一番にスポーツ(野球)欄をひらいた。 あっさりしていた。 「坂本気丈脱出へ決意」と負けてもエールを送ってもらえる巨人の選手たちは幸福である。いや…

『俳句』6月号を読む

月刊誌『俳句』は6月号で65周年記念企画として有力俳人の「特別記念5句」を載せている。 そのなかで小生が関心を持った句を取り上げる。 蛇の衣草よりかろく草にあり 小原啄葉 「草よりかろく草にあり」がこの句の眼目。蛇の衣は繁茂する草の上、ないし…

兜太さんの「かな」は反則

月刊誌『『俳句』6月号は「創刊65周年記念号」と銘打って有力俳人65名から寄稿を受けている。 「特別記念5句」である。 これを読み初めて最初の金子兜太さんでガクンとつまずいてしまった。 瀬を跳び越す春の人影平和かな 金子兜太 谷に堕ち無念の極み…

桜木紫乃『霧ウラル』

本

坂本ヒメミの装画の、氷の山の上に立つ男女は、相羽重之と相羽珠生であろう。海は根室海峡で向こうの島影は国後島。 桜木紫乃『霧ウラル』は、昭和30年代の根室の名家河之辺水産の三姉妹の生き様を描く。次女珠生の視点でほかの二姉妹やそれに関わる人々を…