天地わたるブログ

1951年2月長野県伊那市生れ。上智大卒。鷹同人(星辰賞・新葉賞受賞)「流星道場」など三つの句会の座長。 野山に食べ物を探す野生果実ハンター。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今野福子の玄妙な世界

鷹6月号は今野福子が月光集巻頭であった。以下の5句である。陸奥一之宮なるほどの花吹雪一之宮(いちのみや)とは、ある地域の中で最も社格の高いとされる神社のことである。陸奥では鹽竈(しおがま)神社が千年以上の歴史を誇るそれである。中世は、奥州藤…

横綱が締めた

大相撲五月場所は横綱照ノ富士が14勝1敗で優勝した。正直いって10勝できれば御の字かと思っていたので中日まで8連勝したとき期待した。千秋楽の貴景勝は差して体を密着させたとき勝てないだろうと思いそうなった。照ノ富士に体を密着させてはダメというのを…

言葉という面妖なもの

鷹6月号にこの句があって注目した。春愁やへによと倒れる歯磨き粉 佐藤栄利子まず、「歯磨き粉」。「粉」のやつは小生が子どものころ流行ったが今はほとんど練りものである。作者も「倒れる」というのだから練りものが棒状の容器に入ったものを想定している…

鷹6月号小川軽舟を読む

小川軽舟鷹主宰が鷹6月号に「思ふほど」と題して発表した12句。こについて天地わたると山野月読が意見交換する。天地が●、山野が○。傘差せとしつこき雨や沈丁花●雨が「傘差せと」作者にいうのですね。こんな擬人化、はじめて見ました。○止みそうでなかなか止…

湘子は5月下旬をどう詠んだか

藤田湘子が60歳のとき(1986年)上梓した句集『去來の花』。「一日十句」を継続していた時期にして発表句にすべて日にちが記されている。それをよすがに湘子の5月下旬の作品を楽しみたい。5月21日青葉冷鰈をうまくほぐしけり鰈は扁平の硬骨魚。「うまくほぐし…

大野静子のオブジェを見る

大野静子「地球の恵み 天水(雨水)」正面東京都美術館で開催されている「東京自由美術展」への招待券が来た。差出人は大野静子さん。上智大学の先輩にしてアーティストである。小生と同じ独文科の先輩であるがどういう経緯で彼女と知り合ったか定かではない…

横綱相撲をとれる二人

横綱の器、北青鵬大相撲夏場所11日目。もっとも注目した対戦が若元春VS北青鵬であった。きのう明生の再三の寄りを上手一本で残し、最後上手投げで仕留めた北青鵬には度肝を抜かれた。この新人が緻密さを身につけたら間違いなく横綱になると感じた。2001年11…

野の花を摘んで見舞う

きのう5週間ぶりに弘子さんに会った。彼女は先月半ば発熱し身震いがして救急車で入院して10日ほど過ごした。退院しても体調がすぐれず家でごろごろしていた。きのう、ようやく外出する気になって三鷹まで小生と昼食をとりに出てきた。弘子さんは野の花が好…

桑の実を食べに多摩川へ

結を連れて多摩川へ行った。桑の実が熟すころである。中央線から西武多摩川線へ乗り継いで是政駅で下りる。40分かかるので時間をつぶせるメリットもある。駅からいちんばん近い桑の木まで150m。予想とおりいくつかはもう食べられる。保育園と公園しか知らぬ…

吹かないしゃぼん玉

きのう結をプレイステーションに連れて行った。ここでしゃぼん玉をつくるのが好きである。昨今、しゃぼん玉は吹かなくなった。公園で子どもがしゃぼん玉遊びをしているがそれを吹く光景は見ない。みんな親に買い与えられた玩具で簡単にしゃぼん玉を発生させ…

ぼうふらだ水喧嘩だ雨よ降れ

流星道場の6月場所、担当が凝った季語を兼題に出した。「孑孒(ぼうふら)」と「水喧嘩」である。出した本人も句を書くのに七転八倒するのではないか。自分からこんな季語で句をつくろうとしないので句友に感謝する。宿題があると頑張れるという体質は義務教…

北勝海になれ大栄翔

四日目、正代をはたき込みで破った大栄翔大相撲夏場所、関脇陣に注目している。大栄翔、若元春が4勝0敗、霧馬山、豊昇龍が3勝1敗である。大関・貴景勝、横綱・照ノ富士が満身創痍でかろうじて土俵に上っている状況にて関脇の誰かが上がって交代する気配があ…

乃南アサ『二十四時間』

本

2004年発行/新潮社内容(「BOOK」データベースより)小学生時代、深夜放送にチューニングしたまま微睡んだ耳が異形の者たちの会話を捉えた「午前零時」の恐怖。一人暮らしを始めたアパートの階上で繰り広げられた修羅場に否応なく想像が走る「午前二時」の…

卯の花腐しの気分

きのうは雨。散歩しにプールわきの森へ入ると白い花が垂れ下がっていてまるで異界への入り口みたいであった。その木が花をつけたこと、その花が雨の重さで垂れたことに驚いた。この花が卯の花かどうか定かではないが卯の花腐し(うのはなくだし)の気分にな…

追悼:銀杏の木

きのう結を自転車に乗せてプレイステーションへ行った。西武線の線路を挟んでプレイステーションの向かいに銀杏の木がある。その一帯はたぶん植木屋さんか農家の土地であり、さまざまな木が植えられている。また植えてない空地もある。2年ほど前プレイステー…

湘子は5月中旬をどう詠んだか

石首魚(ぐち)藤田湘子が60歳のとき(1986年)上梓した句集『去來の花』。「一日十句」を継続していた時期にして発表句にすべて日にちが記されている。それをよすがに湘子の5月中旬の作品を楽しみたい。5月11日ひと夜さは祇園の酒や石首魚(ぐち)もよく石首…

うんこ騒動

きのうはアパート掃除は休み。久しぶりに宮部みゆきを読んでいた。「三島屋変調百物語」シリーズは全部読んだはずだが『三鬼』(四之続)を手に取って読んでいないと思い借りてきていた。宮部みゆきの時代ものは間違いがなくおもしろいと思っていたら、突如…

澤田瞳子『星落ちて、なお』

本

2021年5月発行/文藝春秋【作品概要】明治22年、自ら「画鬼」と称した不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。暁斎の門下で、ずっと身のまわりの世話をしていた娘のとよ(暁翠)に対し、早くから養子に出され家を出た腹違いの兄・周三郎(暁雲)は、事あるごとに難…

5月上旬の藤田湘子を読む

藤田湘子が60歳のとき(1986年)上梓した句集『去來の花』。「一日十句」を継続していた時期にして発表句にすべて日にちが記されている。それをよすがに湘子の5月上旬の作品を楽しみたい。5月1日 石部桂水逝く雲疾き五月たちまち一訃報石部桂水なる人物を小生…

ツワの頑固な皮を剝く

ゆうべ妻の宮崎の友人から宅急便が来た。中身はツワ。今朝その皮を剝けとの指令。夫は下僕と思っており指令に逆らうことなどないと思っている妻。やむを得ず従う。おとといはフキを剝いた。フキやツワを採るのは3年前に比べてガタっと減った。結をみるよう…

大道芸がやってきた

本町四丁目大道芸と燕来ぬきのう正午ころ国分寺市本町四丁目で大道芸が行われた。数日前、立看が出てこれを知った。結をママに任せてしばし見た。オリンピック前薄暑大道芸佳境それにしても本町四丁目のオリンピックはなんとダサイ名前で親近感のあることか…

子に侍る爺やなりけり子供の日

西武多摩湖線の終点は西武バスのターミナル。誘導員さんの赤い棒に興味持った結に親切に貸してくれた。うろうろすることが望まれない場所でしばし棒を振って楽しむ。5月3日~7日、保育園の保母さん保父さんは5連休にて爺が子守をする。フルタイムでないので…

気を吐く墨子さん

「流星道場」に安方墨子という人がいる。俳句が好きだからみんな句会に参加しているのだが彼のそれは余人を上回っている。小生が立ち上げた「流星道場」であるがこの句会への執着は上ではないかとしばしば思う。彼は何かの事故に遭ってひどく体を傷めてしま…

補聴器をつけるべく

近くにあるリオン本社(国分寺市)きのうリオン本社へ補聴器の相談に行った。ネットで調べたが支店がどこかわからず近くにある本社へ飛び込んだ。アポなしだが丁寧に応対してくれ聴力検査をしてくれた。中程度の難聴である。今日、指定医へ行き認定を受けて…

本日はどなたの忌日亀の鳴く

休日にいろいろな名前がついているがよく知らない。きのう結と公園へ行きえらく人が少なかった。それで世の中は黄金週間に入っているのを知った。年金生活者はこの時期の連休というのに関心がない。けれど5月1日がメーデーというのはよく知っている。メーデ…