天地わたるブログ

1951年2月長野県伊那市生れ。上智大卒。鷹同人(星辰賞・新葉賞受賞)「流星道場」など三つの句会の座長。 野山に食べ物を探す野生果実ハンター。

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句結社「小熊座」をざっと見る

『俳句』は「結社歳時記」という企画を連載している。4月号は「小熊座」である。この結社の主宰は、創刊した佐藤鬼房から引き継いだ高野ムツオ。高野先生とは松山の俳句甲子園で一緒に審査員を務めたことがあり、また先生に読売俳壇で何度か句を採っていた…

多摩川競艇場で飯を食う

きのうは雨。さて結と何をしようか。10時から12時まで時間を費やすのが子守りのの懸案である。 結は雨が嫌いでない。水溜まりが好き。母は結に合羽を着せて待っていた。国分寺駅まで歩く。歩行は30分かかる、30分なら雨中でもよい。5歳になって分別が出来た…

鷹4月号小川軽舟を読む

小川軽舟鷹主宰がその4月号に、「集合場所」と題して発表した12句。これを天地わたると山野月読が合評する。天地が ■、山野が〇。 猟犬の下腹薄く緊りけり ◯下五「緊りけり」は「しまりけり」と読むことが期待されていると思うのですが、一般には「緊(し)…

動物園春らんまん

きのう結を連れて吉祥寺の動物園へ行った。 先日見た猿をもっと見たくなった。手摺の隙間から猿を撮るべくカメラを出したが地面ばかり写っていた。望遠機能はないしカメラマンが欲しいと思った。桜はそうとう開いた。 猿に手を振る子叫ぶ子うららけし 猿を…

今瀬剛一の21句を読む

月刊誌『俳句』4月号に、「冬から春へ」と題して今瀬剛一(対岸)が寄稿した21句を鑑賞する。 納豆を掻き混ぜてをり冬の底 「納豆を掻き混ぜてをり」はまさに日常茶飯事。それを書いた気負いのなさがいい。季語「冬の底」が作者の工夫したところで、寒さ、…

五十嵐貴久『安政五年の大脱走』

本

2003年4月/幻冬舎 津和野藩士と美雪姫が幽閉された山頂 読書メーターに、ともさんがネタバレと断って以下のコメントを載せている。 大老・井伊直弼が恋慕した姫を手に入れるため姫と藩士約50名を陥れ断崖絶壁の山に幽閉するお話。冒頭で不遇の時代の直弼目…

湘子の『前夜』拾い読み◆昭和61年

藤田湘子が1日10句を敢行しその業績を発表した『黑』を読み終えてしばらくぼんやり過ごした。湘子の句は表現できぬ味わいがあり、次を読みたくなった。第9句集『前夜』のわかる句を読む。 蓮如忌や薄暮にいつも見ゆる山 蓮如は室町時代の浄土真宗の僧。親鸞…

宇良関ごろごろご苦労さま

13日目: 8敗目(相手:若隆景 押し倒し) 大相撲3月場所は、大関大の里の優勝で終わった。髙安を応援したが、やはりできなかった。やはり、というのは、彼は何度も優勝争いをして土壇場でいつも逃していた。今回も同じことの繰り返し。大関が12勝で優勝して…

孫を連れてピクニック

きのうは子守りをした。最近ずっと妻、結、優希と4人組。西国分寺駅前バス停発10:10に乗って、武蔵台文化センター前で降りる。 武蔵台少年野球場のわきに遊具のある公園。ここで子供を放つ。結は最近、活発に動かない。ひとり静かに自分の世界に耽溺するタ…

絵を描く鷹同人

鷹には芸達者がひしめいている。俳句のほかにいろいろな芸道に邁進する同人が多々いる。久保いさをもその一人。小生と「流星道場」で長い付き合い。会ったのは1度か2度だが毎月お互いの句を見ていると親近感がある。 先日ふと彼のフェイスブックを見る機会が…

もっと物言いをつけろ

左:千代翔馬、右:豪ノ山 いよいよ大相撲春場所が佳境に入っている。 西前頭2枚目の千代翔馬(33=九重部屋)と東前頭2枚目の豪ノ山(26=武隈部屋)の対戦はもつれた。 最初の相撲は立ち合いで豪ノ山が踏み込んだものの、右腕を相手の首に巻き付けた千代翔…

孫娘15歳合格の春

YAYAの卒業リーフレット 同居している長男の遺児YAYAは15歳。きのう雪の中、中学校の卒業式があった。行く先の高校が決まっていてよかった。 日野市にある南台高校へ入るらしい。受験日の10日前にYAYAはインフルエンザにかかった。「おまえ、バカか!」と怒…

垣谷美雨『農ガール、農ライフ』

祥伝社文庫 【あらすじ】「結婚を考えている彼女ができたから、部屋を出て行ってくれ」派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。仕事と彼氏と家を失った久美子は、偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けに…

いしだあゆみを悼む

きのう、いしだあゆみの死を知った。3月11日午前4時48分に、甲状腺機能低下症のため、都内の病院で亡くなったという。 76歳か、小生より2歳年上のお姉さんだった。お姉さんといっても、口をきけるような存在ではない。とにかくハイカラでカッコ良かった。歌…

乾ルカ『花が咲くとき』

本

2016年3月/祥伝社 【あらすじ】札幌で暮らす小学六年生の瀬川大介には、自らの鬱屈を晴らすささやかな楽しみがあった。それは隣家に住む、指が2本ない謎の老人佐藤北海が見守る貧弱な樹がつける花芽を削り取ること。開花を待つ北海の喜びを奪うことで、不…

ツムラの山と遭遇する

アパート掃除の賃仕事をしていておもしろいのは予期せぬ物がやってくることである。前のアパートではおびただしい数のコンドームに遭遇した。それは今もって謎。冷凍食品や乾物などまだ食べられる物に遭遇するのは嬉しい。 先日のえらくかさばるものは、ツ…

正木ゆう子選ファンタスティック

オカメザクラ(井の頭自然文化園) 読売俳壇の正木ゆう子選に注目している。ほかの3人の選者もそれぞれ魅力的だが正木ゆう子選は極めておもしろい。 3月11日の読売俳壇の正木ゆう子入選作は以下の通り。 鮟鱇のやうな私の日曜日 冨山俊幸 【評】なんという比…

故郷・伊那を詠む

3月11日の読売俳壇に小生の句が入選した。選者は高野ムツオ先生。 伊那谷は吹き下ろす谷凍豆腐 【評】山脈に挟まれた伊那谷はシベリアからの風が山を越え吹きつける。寒さが厳しいが、美味しい凍豆腐もできる。リズムが格調高い。 ************************…

獅司を応援する

2日目。左:獅司、右:宝富士 大相撲3月場所。3日目が過ぎた。 前頭13枚目の獅司に注目している。おおっと注目したのは去年の11月場所。身長193cm、体重170kgの大柄の獅司が体勢を低く低くしようとした。苦しいんじゃないかと思うほど上体をかがめた。それは…

ふきのたう悠然と伸び笑ひをる

うっかりしていた。3月2日、結と優希を吉祥寺の水族館へ連れて行ったと、あたりに蕗の薹が50㎝にもなっていた。しまった! 今年は蕗の薹を取るタイミングを逸した。 きのう武蔵台2丁目集会場へ行った。そこは顔をだしたばかりでよいタイミングであったがき…

ジェラルド・バトラーこれぞ男である

夕方から宵の口は洋画をだらだら見ることが多い。映画はいい女が出て来るので見るが、人の作ったストーリーには飽きた。少しでも眠くなるとテレビを消して寝てしまうのだが、先日、ムービープラスが放映したアクションもの2本はしっかりと見た。 「エンド・…

寒い日は図書館へ

きのうはやけに寒かった。空に青いところのない陰鬱な日。結と優希をどこへ連れて行こうかと思ったら妻が「結が図書館へ行きたがっている」という。彼にそんな興味が芽生えたとは知らなかった。 多摩図書館へ行った。子供向けの本がいっぱいあって見始めた…

山田喜美句集『千里遥望』

2025年3月/ふらんす堂 小川軽舟が序に書いた冒頭の12行に注目した。すなわち、 *********************************************** 山田喜美さんの俳句は阿(おもね)るところがない。これが喜美さんの俳句をずっと読んできた私の一貫した印象である。 こう…

さまよう靴と拉致被害者と

先月25日多喜窪公会堂でKBJ句会をした。句会は盛り上がって楽しかったのだが、予期せぬ不祥事が出来した。 われわれは下の会議室で句会をしたが2階で大人数がカラオケをしていた。彼らの靴は下駄箱に入りきらず廊下に置かれているほどの盛況。 句会を終えて…

枯淡の俳人中田芙美

鷹3月号、月光集に入った中田芙美(西東京)の5句に注目した。 裏磐梯山装へば沼もまた 大らかに枯れし芭蕉や一つ星 冬りんご思はず撫でて買ひにけり 利き耳はどちらと尋ね日向ぼこ 年つまる指は編棒せかしをり 「装へば」紅葉である。裏磐梯は湖や池が点在…

乾ルカ『てふてふ荘へようこそ』

本

平成23年5月/角川書店 装画:北村人 家賃13,000円、間取りはは2K、資金・礼金なし、管理費なし、身元保証人不要、最初の1か月は家賃不要、トイレ・風呂・玄関は共同、そんな破格の条件が揃った古びたアパート「てふてふ荘」にあるもう一つの条件は、どの部…

札幌のジャンヌ・ダルク

札幌雪まつり 1月27日、当ブログに「大寒や心臓外科医オペまたオペ」を書いた。1月20日から25日にかけて足かけ6日間で、重篤心臓疾患の患者6名の手術をしたサチ先生についてである。96時間の手術に立ち続け、この間睡眠が3時間、食事2回という過酷な生きざ…

KBJ句会3月25日

首の動きが凄いサカツラガン(多摩動物公園) 春です、俳句をしましょう! 春でなくてもいつも俳句を書いていますが温かくなってきました、俳句をしましょう。このところ東京の最高気温が18度くらいになってきました。 前回Мさんが出した兼題「理」、厄介と…

鷹3月号小川軽舟を読む

小川軽舟鷹主宰が「獣の血」と題して鷹3月号に発表した12句。これを山野月読と合評する。山野が○、天地が●。 初雪や神父親しき家族葬 ●葬儀のことに不案内で聞きたいのですが「家族葬」というのは文字通り、家族だけで営む葬儀ですか? ○家族以外の極親しい…